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そのときの想いを形に・・・

良い意味で裏切られた本です。
メジャーリーガ 松井秀喜選手の 「不動心」 です。

不動心 不動心
松井 秀喜 (2007/02/16)
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松井選手はこれまで数々の功績を残してきましたが、マスコミ的には地味な存在。
でもその答えは、彼自身の強い精神力にあり、プロフェッショナリズムに溢れています。

そして、我々がこれから生きていくなかでの大切な 「心の構え」 を教えてくれる
とても素晴らしい本です。
この本のエッセンスは、帯に書かれているこの一言に尽きます。

 「心の構え」で挫折は力に変わる

そして、冒頭の思いに続きます。

  • 人生を生きていく名での苦しみやつらさこそが、生きている証。生きる力とは成功を続ける力ではなく、失敗や困難を乗り越える力
  • そうしたアクシデントを乗り越えるためにも、いま自分がすべきことは何なのかを正確に受け止め、それを補う努力をしていくしかない

スポーツの世界では「心技体」と言われます。そしてどんなに技術に長けた選手でも
メンタル面で負けてしまうと実力を出し切れないとも言われます。
まさに、松井選手の輝かしい成績は、このゆるぎない精神力に裏づけされているでしょう。

では、松井選手は「心」をどのように保っているのか。

「コントロールできること、できないこと」
  • 変えられない「過去」よりも、変えられる「未来」にかける
  • 自分のなかで弱い気持ちが沸き起こるのは仕方ないこと。
    大切なのは気持ちをどう切り替えるか
  • 「人間万事塞翁が馬」 表面的な福と災いに惑わされない
  • 理想と現実は違う。野球で生じるストレスからは逃げない、立ち向かう。野球以外の日常の出来事は、決め付けず肩の力を抜く

野球選手だけでなく、我々も困難に直面することは多々あります。
そうした時、思い悩んでても仕方なく、心を「過去」から「未来」へシフトする。
すなわち、「今、自分にできることは何か」を自問するそうです。

また、ネガティブな思いは安易に口に出さないようにしているそうです。それは、口に出すと負の思いがエスカレートし、心をコントロールできなくなるからだそうです。

こうして、コントロールできる「未来」のために努力するのです。

「努力できることが才能」
  • どんな世界でも、努力せずに成功した人などいない
  • 今日ダメだから明日もダメと決めつける必要ない。その分努力する

ちなみに、長島さんも松井選手も練習で最も力を入れるのは素振りやティー打撃だそうです。
つまり、偉大な人こそ基礎をおろそかにしないという定石をまさに実践しています。


この本は、特に目新しいこともありませんし、ごくごく当たり前なことが書かれています。
しかしながら、そんな 「当たり前」 さえできていない状況を感じることができることや、
当たり前なことこそが未来へつながる一歩だということを学ばせてくれるそんな一冊でした。

イチロー選手や松坂選手のような派手さとは異する、松井選手の静なる炎を感じさせる名著でした。
まだ読んでない方には、おススメの一冊です。

不動心 不動心
松井 秀喜 (2007/02/16)
新潮社

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